最近のトレンドを一言でまとめるなら、自然さです。フィラーが全盛だった頃は、施術の前後で劇的に変わることこそ美徳でした。額のフィラーでふっくらとした額を、鼻のフィラーで高い鼻筋を、頬のフィラーでふっくらとしたボリュームを作ることが好まれていた時代でした。いわゆる江南美人のように。
自然さの王道、待つことの美学 Sculptraに注力します。
フィラー流行以降、自然な仕上がりへと移り変わった施術の流れの中で、Heal HouseがSculptraに注力する理由を説明します。
自身のコラーゲンが徐々に増え、もとのボリュームのように定着する原理と、待つことが必要な施術の特性をまとめました。
しかし、今はそのトレンドも過ぎ去りました。きれいではあるけれど施術したと分かってしまい、少しでもやり過ぎるとかえって不自然になる施術は、次第に敬遠され始めました。人々が求める美そのものが変わったのです。施術をしても、もともと自分のものだったかのように自然な仕上がりを求める時代になりました。
そうした観点から、Sculptraはこの時代にとてもよく合う施術です。皮膚科専門医として正直に申し上げると、一人の方を2〜3年と長く診ていると、時間が経っても自然で美しい結果が維持される施術をお勧めするようになるのですが、Sculptraはまさにこれに当てはまる施術です。継続的にケアを続けてきた方ほど満足度が高くなる傾向があります。
一般的に、私はこうした方にSculptraをお勧めします。顔の形が長く、顔に肉が多くない方、少し体重が減っただけでも顔から痩せていく方、年齢を重ねるにつれてこめかみや頬の外側がだんだんとこけていくのを感じる方、こうした方にとってSculptraは選択肢というより必須に近いものです。実は私自身もこうしたケースで、定期的にボリュームが減る部位を補うことが今の顔を保つ最善の方法だとよく分かっています。だからこそSculptraを信頼しているほうです。
ただし、待った人だけがSculptraの本当の効果に出会えるものです。短期間で劇的な変化を望む方には向きません。むしろ最初の数日は、一緒に注入された水分のためボリュームがあるように見えて、やがて消えてしまうこともあり、戸惑われる方もいらっしゃいます。
しかし本当の変化はそれ以降からです。2〜3週間が過ぎるころから自分の体のコラーゲンが徐々に作られ始め、2〜3か月になると、こけていた部位に自然にボリュームが満ちてくるのを感じられます。7か月ごろにはこめかみや頬の外側の曲線が生き返り、肌のきめ自体もより健康で弾力があるものになったことに気づきます。Sculptraは自分の体のコラーゲンが自ら増えてボリュームが作られる方式のため、結果が出るまでに6〜7か月ほどかかります。そのため、劇的な変化を早く望む方には向きません。しかし長い時間がかかっても、外部の物質ではなく自然に生成されるコラーゲンなので、不自然さなくほんのりと美しくなります。持続期間も長く、効果は平均して2〜3年以上続きます。待った人だけが享受できる美しさです。少し大げさですが、待つことの美学、忍耐の極みと表現したいほど効果は優れています。
この待つ時間を少しでも価値あるものにする方法もあります。それが「5-5-5ルール」です。施術後5日間、1日5回、5分ずつやさしくマッサージするものです。こうすることで注入された粒子が周囲の組織に均一に広がり、コラーゲン生成効果は最大化され、副作用の可能性は最小化されます。とても簡単です。施術を受けて家に帰り、鏡を見て5分マッサージするだけですから。待つ時間を無駄にしない最良の方法です。
とはいえ、Sculptraにまったく問題がなかったとは言い難いです。Sculptraの話になると必ず出てくる問題が結節です。発売から20年以上が経っているためか、いろいろと紆余曲折がありました。初期には実際に結節の問題が多かったのも事実です。初期のプロトコルは濃度を濃くして使用する場合が多かったのです。効果は良かったものの、コラーゲンが一か所に過度に生成され、結節につながる場合もありました。しかし現在は希釈濃度を薄める形にプロトコルが大きく改善され、施術時にも一か所に集中しないよう皮膚層に均一に分散する方式でアプローチしています。その結果、副作用は大きく減り、結果はより自然に出るようになりました。
打てば必ず結節ができると心配される方もいらっしゃいますが、論文基準では発生率は0.4%程度です。非常に低い数値です。もちろん100%ということはありません。完全にリスクから自由な施術はありません。それでもそのリスクを知り、それを最小化するために努めることが私の役割ではないかと思います。
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