Heal House 白斑研究 15 · レター
白斑にデュオダームを貼るとどんな効果があるのでしょうか?
Accelerated repigmentation of vitiligo after an irritant reaction following occlusion dressing with topical tacrolimus
最終監修
ひと言で
プロトピックを塗った後にその上にデュオダームを貼ったところ軽い刺激が生じ、その後白斑に色が予想より早く戻った症例です。
治療中に予想しなかった出来事が、かえってヒントになることがあります。白斑に塗るプロトピック軟膏がよりよく浸透するように、薬を塗った部位の上にデュオダームを貼りました。デュオダームは薄く密着するドレッシングです。ところがその部位に軽い刺激が生じて皮膚が赤くなりました。刺激が落ち着いた後、白い斑点に色が特に速く戻るのが見られました。この興味深い経過を症例としてまとめました。
Q1 プロトピックの上にデュオダームを貼ると、なぜ色がより早く戻ったのでしょうか?
デュオダームは薬を塗った部位の上を覆って貼り、薬が皮膚によく浸透するよう助けるドレッシングです。このように覆っておくとプロトピックの吸収が増え、効果が大きくなる可能性があります。今回の症例ではその過程で軽い刺激が生じ、刺激が落ち着いた後に色が速やかに戻りました。刺激によって生じた弱い炎症が、眠っていた色素細胞を再び目覚めさせ、白い斑点の方へ呼び寄せる引き金になった可能性が考えられます。ただし、これは一人の方に見られた症例です。すべての方に同じように当てはまると言うことは難しいです。刺激が過度になると、かえって白斑が広がることもあるため、必ず慎重にアプローチする必要があります。それでも、色がどのように戻るのか手がかりをうかがえた観察でした。
まとめ
小さな偶然の一つが、白斑で色がどのように戻るのかを改めて考えさせた症例です。刺激と色素回復の関係は以前から慎重に語られてきましたが、今回の経験はそのつながりを目で確認したことになります。もちろん、わざと刺激を与える治療は利益より不利益の方が大きくなる可能性があります。そのため私は、プロトピックの上にデュオダームを貼るかどうか、どれくらいの時間貼るかを、いつも患者さんの状態を見ながら慎重に決めています。