しわ・輪郭 The L

「輪郭注射を受けて顔がよりたるんだ」と言われるのはなぜ?

過剰な用量・不適切な部位・副作用のある成分・弾力不足が重なると、体積が減った部分に皮膚が追いつけず、たるみにつながる可能性があります。

過剰な用量がたるみを引き起こしますか?

一度に脂肪を過度に減らすと、体積が急激に減った部分に皮膚が追いつけず、たるみにつながる可能性があります。たるみの訴えの多くは、施術そのものよりも、用量の設計が個人の弾力に合っていなかったときに生じます。

皮膚はある程度自ら引き締まりますが、その速度と幅には限界があります。脂肪がゆっくり減れば皮膚が一緒に収縮する余裕がありますが、短期間に大きな体積が失われると、残った皮膚がたるんだまま残りやすくなります。

そのため、脂肪が多い場合や弾力が弱い場合には、回数を分けて少しずつ進めるほうが安全です。目標はできるだけ多く減らすことではなく、皮膚が耐えられる速度でラインを整えることです。


目の下・前頬に打つと危険なのはなぜですか?

目の下と前頬は脂肪層が薄く、一度へこむと回復が難しい部位であるため、脂肪を減らす施術に特に弱い部分です。この部位のボリュームはむしろ若々しく引き締まった印象を作る要素だからです。

前頬のボリュームが減ると、その上下の境界が目立ち、ほうれい線やたるみの印象が強調される可能性があります。目の下もボリュームがへこむと影やくぼみが深くなり、疲れて老けた印象を与えることがあります。

部位特性脂肪減少時の懸念
二重あご・あごライン脂肪が固まりやすいライン整理に適する
前頬ボリュームが印象を左右ほうれい線・たるみ強調のリスク
目の下脂肪層が薄いへこみ・影の悪化リスク

こうした部位は脂肪を減らすよりも、ボリュームを保つか補う方向が適している場合が多く、施術前の部位ごとの判断が必ず必要です。


ステロイド成分は問題になりますか?

一部の低価格な輪郭注射に含まれる可能性があるステロイド成分は、皮膚の萎縮や陥没を引き起こすことがあり、たるみ・へこみの原因となる可能性があります。これは脂肪減少とは異なる機序の副作用です。

ステロイドは局所的に繰り返し曝露されると、皮膚と皮下組織を薄く弱くすることがあります。その結果、皮膚の陥没、萎縮、血管拡張などの変化が現れることがあり、こうした変化は元に戻すのが難しい場合もあります。そのため、「安価な輪郭注射」ほど成分の確認がより重要です。

したがって施術前には、どのような成分が含まれているか、ステロイドや出所の不明な成分が含まれていないかを確認することが安全の基本です。成分が明確な正規品を使用しているかを点検されることをお勧めします。


どんな顔型が輪郭注射を避けるべきですか?

脂肪よりもたるみやボリューム不足が目立つ顔型は、輪郭注射に慎重にアプローチする必要があります。このような場合、脂肪をさらに減らすと老化の印象が強調される可能性があるからです。

例えば、すでにボリュームがへこみ始めていたり、弾力低下でラインがたるんでいる顔は、大きく見える原因が脂肪ではなくたるみである場合が多くあります。このとき脂肪減少だけを進めると、問題の原因をそのままにしたままボリュームだけが減り、結果が期待と異なることがあります。反対に、脂肪がはっきりと固まっていて弾力が保たれている顔型は、ライン整理の効果を期待しやすいです。

つまり、顔が大きく見える原因が脂肪なのか、たるみなのか、ボリューム不足なのかを区別することが先です。この鑑別は専門医の診断を通じて行われることが望ましいです。


たるみが生じた場合はどう回復しますか?

たるみが生じた場合は、まず原因を鑑別したうえで、皮膚を引き締めるリフティングや、へこんだボリュームを補う方向でアプローチするのが一般的です。原因によって対応が異なるため、自己判断よりも診断が優先です。

弾力低下によるたるみであれば、高周波(サーマクールFLX・10THERMA(テンサーマ)・Alltite)や超音波(ウルセラピー・プライム)系でコラーゲン再生を促し、皮膚を引き締める方法を検討できます。ボリュームが過度に減ってへこんだ印象が問題であれば、dermal fillerやコラーゲン誘導施術で不足部分を補うアプローチが役立つ可能性があります。

ただし、ステロイドによる萎縮などは回復が限定的な場合があり、最初から予防が重要です。すでに変化が生じている場合は、状態を正確に評価してもらい、個人に合った回復計画を立てるために専門医の相談をお勧めします。


References

Kwon Soohyun

皮膚科専門医・水原院

お一人おひとりの皮膚を深く理解し、皮膚の健康を最後まで責任をもって見守るヒーリングドクターを目指します。