その他 HA Filler

施術の副作用が生じたらどこへ行くべきか?

副作用は、施術を受けた医院にまず連絡するのが原則です。ただし、強い痛み・皮膚の蒼白・視野異常など血管閉塞が疑われる症状は施術直後の数分〜数時間以内に始まるため、直ちに診療を受ける必要があり、次第に悪化する腫れ・熱感は24時間以内に診療を受ける必要があります。

施術を受けた医院にまず連絡すべきですか?

はい、特別な緊急状況でなければ、施術を受けた医院にまず連絡するのが原則です。施術した医院は使用した製品・容量・注入部位・深さを正確に把握しているため、症状が正常な回復過程なのか副作用なのかを最も早く正確に判断できます。同じ腫れでも施術内容を知ることで原因の鑑別がしやすくなるためです。

連絡する際は、症状が始まった時点、部位、変化の様子(悪化しているか・広がっているか)を具体的に伝えていただくと役立ちます。ただし、施術した医院と連絡がつかない、あるいは距離が遠くてすぐに行けない状況で症状が急速に悪化する場合は、近くの皮膚科クリニックや救急外来を先に受診することが優先です。


緊急状況(血管閉塞など)にはどう対応しますか?

血管閉塞が疑われる場合は、「様子を見る」のではなく直ちに医療機関を受診することが答えです。フィラーなどが血管を塞ぐと、強い痛み、皮膚が白くなる蒼白(ブランチング)、網目状のまだらな変色、青みがかったり黒ずんだりする色の変化が現れることがあり、視野がかすむ、見えないといった症状は最も緊急性の高いサインです。こうした症状は通常、施術中または直後の数分〜数時間以内に始まるとされています。

区分代表的な症状対応
緊急(血管閉塞が疑われる)強い痛み、蒼白、網目状の変色、視野異常直ちに施術した医院へ連絡して受診、不可の場合は救急外来
準緊急次第に悪化する腫れ・熱感・痛み、水ぶくれ当日〜24時間以内に診療
一般的な反応軽い腫れ・あざ・圧痛が次第に改善経過観察、定期的な連絡

HA(ヒアルロン酸)フィラーによる閉塞は、ヒアルロニダーゼという分解酵素で緊急処置が可能であり、処置が早いほど組織の損傷を減らせると報告されています。時間が経つほど回復が難しくなるため、症状を「あざだろう」と見過ごさず、すぐに連絡・受診していただきたいと思います。


副作用への対応がしっかりしている医院はどう選びますか?

副作用への対応力は、皮膚科専門医が直接診療しているか、緊急薬品とプロトコルを備えているか、施術後の連絡体制があるかで見極めることができます。副作用の鑑別は施術の経験だけでできるものではなく、皮膚疾患全般についての診断の訓練が必要な領域であるため、専門医が常駐し直接経過を診る体制かどうかが重要です。

また、フィラー施術を行う医院であれば、ヒアルロニダーゼなどの緊急薬品を常備しているか、異常症状が発生した際の連絡方法(電話・メッセンジャー)と再診の手順が案内されているかを確認してみてください。施術だけしてアフターケアの案内がないところより、施術後の注意事項や異常のサインを文書で説明してくれる医院のほうが、副作用の状況でも対応が早い傾向があります。


アフターケア・緊急プロトコルを事前に確認してもよいですか?

はい、施術前にあらかじめ尋ねることは患者の当然の権利であり、むしろ推奨されることです。「副作用が生じたらどう連絡しますか」「ヒアルロニダーゼのような緊急薬品は用意されていますか」「夜間や週末に症状が生じたらどこへ行けばよいですか」といった質問に具体的に答えてくれる医院ほど、対応体制が整っている可能性が高いです。

こうした質問を不快に感じたり、「副作用はない」とだけ答えるところであれば、慎重に判断されたほうがよいと思います。すべての施術には程度の差こそあれ異常反応の可能性が存在するため、リスクを透明に説明し対応の手順を案内する医院が信頼できるところです。


異常症状の記録はどう残しますか?

症状の部位を時間の情報とともに写真に撮っておくことが、最も確実な記録方法です。スマートフォンの写真には撮影時刻が自動で保存されるため、同じ角度・同じ照明で1日1〜2回撮影すれば、症状が良くなっているのか悪くなっているのかを客観的に比較できます。痛み・熱感など写真に収まらない症状は、始まった時点と強さの変化をメモに残しておいてください。

施術関連の書類も一緒に保管されるとよいと思います。施術日と内容が記載された領収書・施術内訳、使用製品の正規認証書や製品名の記録は、その後の診療や原因の把握に重要な資料となります。こうして整理された記録は、施術した医院でも他の医療機関でも診療時の判断を早めてくれるため、異常症状を感じた時点から習慣のように残しておくことをお勧めします。


References

Kwon Soohyun

皮膚科専門医・水原院

お一人おひとりの皮膚を深く理解し、皮膚の健康を最後まで責任をもって見守るヒーリングドクターを目指します。