しわ・輪郭 HA Filler ジュブゼン

ほうれい線・マリオネットライン、なくす方法は?

ほうれい線・マリオネットラインは、その原因がボリューム不足なのか、肌の弾力低下による陥没なのか、たるみなのかによってアプローチが異なります。ボリューム不足にはHA Filler・Sculptra・RADIESSE®で補い、狭く深く刻まれたしわにはジュブゼンで真皮を再生させ、たるみが大きい場合はウルセラピー・プライム・ソプラノチタニウム・Thread Liftingで先に整えてから組み合わせます。

ほうれい線・マリオネットラインの治療方法にはどのようなものがありますか?

口元のしわは、肌内部のボリューム不足と肌の弾力低下による陥没が一緒に作用して生じることが多いため、この2つの要因のうちどちらが優勢であるかを見極めることが先決です。

年齢を重ねると、中顔面(頬骨・頬)の脂肪層が萎縮して下がってくることでほうれい線の上側に組織がたまり溝が深くなり、同時に口元の皮膚内部の構造、すなわち骨や筋肉、脂肪が減少することで皮膚が陥没し、マリオネットライン(口元からあごに向かうしわ)が目立つようになります。

簡単な自己確認方法として、横になったときにしわが目立って浅くなる場合はたるみ(重力)の要因が大きく、横になっても溝がそのまま残っている場合はボリューム不足の割合が大きいと考えられます。ただし実際には両方の要因が混ざっているケースがほとんどですので、顔全体の脂肪の配置と肌の弾力を総合的に見て判断するのが正確です。

正確な原因分析は目視だけでは限界があるため、表情を作ったときと作らないときの変化、肌の厚さ、たるみの程度を合わせて評価することが必要です。


dermal fillerで埋めるのが正解ですか?

dermal fillerはボリューム不足が主な原因の場合に効果的な方法ですが、すべての口元のしわの正解というわけではありません。ヒアルロン酸(HA)dermal fillerは、陥没した部分にボリュームを補い、溝をなだらかに埋めて周囲の組織を支える原理で、ボリューム損失型のほうれい線・マリオネットラインにおいて即時的な改善が期待できます。

ただし、たるみが主な原因であるにもかかわらず溝にdermal fillerを過剰に注入すると、不自然になったり顔が重く見えたりする可能性があります。その場合は、ボリュームを支える上の部分(頬骨)のサポートポイントも一緒に検討したり、自身のコラーゲン生成を促してボリュームを補うSculptraやRADIESSE®の施術を検討することができます。

狭く深いしわの場合は、その部分の皮膚の弾力低下による陥没であることが多く、その場合にはジュブゼンが最も適しています。

また、ほうれい線の上側にたるんだ肉が主な原因である場合は、リフティングでたるんだ組織を先に整える方がより自然な結果につながります。

口元のしわのタイプ主な原因優先的に検討するアプローチ
ボリューム損失型脂肪・骨組織の萎縮HA Filler(ボリューム補填)、Sculptra、RADIESSE®
狭く深いしわ型皮膚の弾力低下ジュブゼン
たるみ型弾力低下・重力による下降ウルセラピー・プライム・ソプラノチタニウム・Thread Lifting
複合型ボリューム不足+たるみリフティング後にdermal fillerを組み合わせ

ほうれい線にリフティングが先に必要なケースとは?

たるんだ皮膚と下降した組織がしわの主な原因である場合は、リフティングを先に検討するのが順序として有利です。たるみが強い状態でボリュームだけを補うと、重みが加わってかえってたるみが強調される可能性があるため、弾力を引き上げて骨格の上に組織を整えた後、残ったボリューム不足を補う方が自然です。

リフティングは、熱エネルギーで真皮およびその下の層に刺激を与え、コラーゲンの再生を促す方法です。超音波ベースのウルセラピー・プライムやソプラノチタニウムなどを状態に合わせて活用し、表皮表面よりも深い層を狙って弾力の改善を助けます。効果は施術直後よりも、コラーゲンが再形成される数週間から数ヶ月かけて徐々に現れるのが一般的です。

たるみの程度や肌の厚さ、年齢層によって適した機器と組み合わせが異なるため、リフティングを先に行うかどうかは、たるみとボリュームの割合を総合的に見て判断します。


SculptraやRADIESSE®、ジュブゼンも効果がありますか?

コラーゲン生成を促す注射系は、皮膚自体の支持力を高め、口元のしわの改善に役立つ可能性があります。即座に埋めるdermal fillerとは異なり、コラーゲン誘導方式は成分が真皮環境を刺激し、時間の経過とともに自己コラーゲンが増えるように促す原理です。

Sculptra・RADIESSE®は、ボリュームと弾力を同時に狙うコラーゲン刺激系として活用されます。これらの方法は、浅く広いボリューム低下や肌質・弾力の改善に適しており、コラーゲン誘導施術は複数回にわたって徐々に効果が蓄積される特性があるため、回数と間隔を肌の状態に合わせて設計することが重要です。

ジュブゼンは、CO₂とヒアルロン酸を組み合わせて自己コラーゲンの生成を促す施術であり、特に狭く深いしわに優れた効果を示します。


違和感がなく自然に改善するには?

口元のしわを自然に改善するには、一つの施術に頼るのではなく、原因別にボリューム・リフティング・コラーゲンをバランスよく組み合わせることが鍵です。たるみはリフティングで整え、不足したボリュームは過度にならないよう必要な分だけ補い、肌自体の弾力はコラーゲン誘導で支える多層的なアプローチが、目立たない結果を生みます。

また、顔全体の調和を考慮することが重要です。ほうれい線・マリオネットラインだけを局所的に過度に矯正すると、かえって不自然になりかねないため、頬骨・頬・あごのラインまで一緒に見る設計が必要です。これに紫外線対策や保湿、禁煙などの生活習慣の管理が加われば、コラーゲンの損傷速度を遅らせるのに役立ちます。

改善の程度と持続期間には個人差がありますので、顔のバランスを考慮したオーダーメイドの計画は、皮膚科専門医との相談を通じて立てられることをお勧めします。


References

Hanmi Jung

皮膚科専門医・江南院

一度施術して忘れられる医師ではなく、皮膚のすべてを安心して任せられる生涯の皮膚主治医になります。