しわ・輪郭 ジュブゼン HA Filler

ジュブゼンはフィラーのように移動したり固まったりしないのでしょうか?

ジュブゼンはボリュームを補うフィラーとは異なり、真皮層に0.001cc単位の極微量を繰り返し注入して自己コラーゲンの生成を誘導する施術です。フィラーのような移動よりも、施術初期の凹凸や、短くて1か月、長くて6か月まで続くことがある赤みのほうがよくみられる反応です。

ジュブゼンも結局はヒアルロン酸を入れる施術ですが、フィラーとは何が違うのでしょうか?

入れる材料の名前が同じだからといって、同じ施術になるわけではありません。ヒアルロン酸フィラーは、くぼんだ部位を物理的に補うために比較的多い量を深い層に一度に入れます。一方、ジュブゼンは機器を用いて二酸化炭素ガスとヒアルロン酸を0.001cc単位の極微量に分け、真皮層と真皮下層に繰り返し注入する方式です。

目的も異なります。フィラーが「入れた物質の体積」で結果を出すのに対し、ジュブゼンは注入そのものを刺激として、皮膚が自らコラーゲンをつくるよう誘導する点に重きを置きます。ヒアルロン酸を真皮に注入した際に線維芽細胞が物理的に伸展し、コラーゲン合成が増加するという点は、ヒトを対象とした組織解析研究で観察されています。ただしこれはヒアルロン酸注入全般に対する観察であり、個人の皮膚状態によって反応の程度には差があります。

区分ヒアルロン酸フィラージュブゼン
主な目的くぼんだ部位を補ってボリュームをつくる真皮で自己コラーゲンが生じるよう誘導する
注入層主に皮下脂肪層以深真皮層
注入方式一か所に比較的多い量を一度に極微量を同じ層に何度も分けて
変化の現れ方注入直後に充填される回復・再生の過程を経て徐々に

この二つの施術は競合関係というより、用途が異なります。くぼんだボリュームを補う必要がある状況と、陥凹瘢痕のように真皮の構造そのものを整える必要がある状況では、アプローチが異なるべきだからです。


ジュブゼンもフィラーのように移動する副作用はないのでしょうか?

フィラーの移動は、比較的多い量の物質が一つの塊として定着したとき、周囲組織の圧力や筋肉の動きに押されて本来の位置からずれることで生じる現象です。そのため、目の下やほうれい線のように動きが多く皮膚が薄い部位で問題になりやすい傾向があります。

ジュブゼンは一か所に塊をつくらず、極微量を真皮内に散らして入れる方式のため、フィラーでいうところの移動が起こることは考えにくいです。

施術直後から数日の間に形が少しずつ違って見えるのは、多くは腫れとガスが吸収される過程であり、数か月後に位置が変わる移動とは性質が異なります。施術後に異常がある場合は、ご自身で判断せず、施術を受けた施設で確認してもらうほうが安全です。


ジュブゼン施術後に起こりうる副作用にはどのようなものがありますか?

最も多いのは、注射施術であれば共通して起こりうる反応です。痛みや腫れ、内出血、施術部位の赤みがこれにあたります。内出血は1週間にわたって薄れていく傾向がありますが、部位や体質によって個人差があります。

ジュブゼン特有の反応もあります。真皮の浅い層に繰り返し注入する方式のため、施術直後に皮膚がぶつぶつしたり膨らんだように見えることがあり、ガスが入ることで張ったような感覚がしばらく残ることもあります。多くは一時的な反応ですが、落ち着くまでの時間は人によって異なります。

ジュブゼン施術にあたって必ず知っておいていただきたいことがあります。ジュブゼンはヒアルロン酸でしわを補うだけでなく、弾力が低下した皮膚の部位に自己コラーゲンが生成されて持ち上がる機序を有しているため、組織が満たされる過程で数か月間、軽度の赤みが持続する場合があります。多くは短くて1か月、長くて6か月まで、ごく軽度の赤みがみられることがある点を施術前にあらかじめご理解いただく必要があります。


施術部位が凹凸して赤みが長く続くのですが、正常な反応でしょうか?

どちらもジュブゼン後に比較的よく聞かれるお話です。凹凸は薬剤が皮膚の浅い層に入るために生じ、腫れとガスが抜けるにつれて数日から数週間にわたって和らぐ傾向があります。施術範囲が広いほど、また皮膚が薄いほど、より目立つように感じられることがあります。ただし数週間が経過しても目に見える凹凸がある場合は、ヒアルロン酸を溶解する注射による補正が必要となることがあり、施術を担当した皮膚科医との相談が必要です。

赤みはもう少し長く続きます。損傷した部位に新しい組織が満たされる過程で微小血管も一緒に増えるため、部位によっては数か月間、赤みが残る場合があります。これも個人差が大きく、数週間で薄れる方もいれば、より長く続く方もいます。

ただし、以下のような場合は経過観察中ではなく、確認が必要なサインとみなします。2~4週間が経過しても硬い塊がそのままであるか、むしろ大きくなるとき、赤みに痛み・熱感・膿が伴うとき、片側だけ明らかに形が異なるときです。この場合は様子を見るより、診察を受けるほうがよいです。


副作用が生じた場合はどうすればよいですか?

第一の原則は、施術した医院にまず知らせることです。どの部位にどれだけ注入したかを把握している場所で診ることで、原因の判断が正確になります。変化の過程を日付ごとの写真に残しておくと説明に役立ちます。

赤みや色素沈着は、管理が経過に影響する部分です。回復期の間は紫外線対策を継続し、角質除去や刺激の強い成分はしばらく控えるほうがよいです。赤みが予想より長引くときは、鎮静管理や血管病変に用いられるレーザーを検討することもありますが、適用の可否と時期は皮膚の状態を直接診て判断すべき問題です。


副作用があるにもかかわらずジュブゼンを検討する理由は何でしょうか?

最も大きな違いは、結果を生み出す主体です。外部物質の体積で埋める代わりに、自身のコラーゲンが育つよう誘導する方向性であるため、時間の経過とともに周囲の組織と馴染んでいく経過が期待される施術です。ヒアルロン酸を真皮に注入した後、新しいコラーゲンが作られ、かなりの期間観察されるという点は、人の皮膚組織を分析した研究でも報告されています。ただし、研究で観察された変化がすべての方に同じ程度で現れるわけではありません。

もう一つは、扱いにくい部位にアプローチできるという点です。陥没したニキビ跡や深く折り込まれたしわのように、表面ではなく真皮内の構造が問題である場合、表面中心の施術だけでは限界があります。極微量を同じ層に繰り返し入れる方法は、こうした部位を比較的均一に扱うのに有利であると説明されています。

ただし、こうした特徴がそのまますべての方に適した施術という意味ではありません。即座のボリューム変化を希望される場合や、回復期の凹凸や赤みに対応しにくいスケジュールがある場合は、別の選択肢が良いことがあります。一度で終わるのではなく、複数回にわたって行う施術であることもあらかじめご理解ください。


施術前にあらかじめ伝えておくべき病歴や状況はありますか?

妊娠中や授乳中の場合、施術部位に炎症や感染がある場合は、時期を延期するのが原則です。アスピリンや抗凝固薬を服用中の場合は、内出血が大きくなることがありますので、あらかじめお知らせください。

過去にフィラーや他の注射施術後に結節、遅発性浮腫、アレルギー反応を経験したことがある場合は、必ずお伝えください。自己免疫疾患や肉芽腫性疾患の病歴、ケロイド傾向、口周りのヘルペス再発歴も判断に影響します。

最後はスケジュールです。内出血や赤みが残ることがあるため、重要な行事を控えている場合は余裕を持って計画されるのが良いでしょう。回復期間には個人差がありますので、カウンセリング時にスケジュールも併せてお伝えください。


References

Hanmi Jung

皮膚科専門医・江南院

一度施術して忘れられる医師ではなく、皮膚のすべてを安心して任せられる生涯の皮膚主治医になります。