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40代のほうれい線と頬のたるみ、施術の優先順位は?

40代のほうれい線は、たるみ型・ボリューム不足型・混合型の3タイプに原因を分けて考えます。たるみ型はウルセラピー・プライムなどのリフティングを、ボリューム不足型はSculptraなどのボリューム補強をまず検討します。実際には両方の要因が混ざった混合型が多く、その割合に応じて段階的に治療します。

たるみ型かボリューム不足型か、まず判断する必要がありますか?

はい、ほうれい線は原因が「たるみ型」か「ボリューム不足型」かをまず区別することが最も重要です。見た目は似ていても、脂肪が下に垂れて生じた問題なのか、頬のボリュームが減ってしわが深くなったのかによって、アプローチが変わるためです。

たるみ型は、SMAS・靭帯のゆるみで脂肪が下に下がり、ほうれい線が深くなるケースで、構造を持ち上げるリフティングで治療します。一方、ボリューム不足型は、頬・前頬骨の脂肪とコラーゲンの減少で支えが失われ、ほうれい線の上側がくぼむケースで、ボリュームを戻して段差を減らす治療を行います。

実際には両方の要因が混ざっている場合が多く、複合的に診断することが重要です。この判断には目で見ることに加え、触診や表情の動きを確認する必要があるため、自己判断よりも専門医のカウンセリングを受けることをおすすめします。


リフティングとボリューム、どちらを先に行うべきですか?

一般的には、たるんだ組織を元の位置に持ち上げるリフティングを先に検討し、その後で不足するボリュームを補う順序が良いとされています。くぼんだ部分を先に補うと、その後のリフティングで組織が移動し、補った位置や量がずれて見えることがあるためです。

ただし、この順序が絶対というわけではありません。ボリュームの欠損が明らかで、たるみの「原因」がボリューム不足に近い場合は、まず土台となるボリュームを整えたうえで、リフティングで仕上げるほうが自然な場合もあります。つまり順序は「リフティングが先」という公式よりも、その方のたるみ型・ボリューム不足型の割合に応じて決めるのがよいと考えられます。

タイプ主な原因優先して検討
たるみ型SMAS・靭帯のゆるみ、脂肪が下へ移動リフティングを先に
ボリューム不足型頬・頬骨の脂肪・コラーゲンの減少ボリュームを先に
混合型両方の要因がある割合に応じて段階的に治療

ウルセラピー・プライムとSculptraはどのように組み合わせますか?

ウルセラピー・プライムとSculptraは、「持ち上げる軸」と「土台を満たす軸」として役割を分けて組み合わせるのが一般的です。この2つの施術は原理と目標が異なるため、たるみとボリューム不足が同時にあるときに互いを補うことができます。

ウルセラピー・プライムは、超音波エネルギーで約4.5mmのSMAS層に熱を伝え、コラーゲンのリモデリングとリフティングを促す施術です。SculptraはPLLAにより自己コラーゲンを生成し、ボリュームを補います。そのため、ウルセラで構造を整えた後、くぼんだ部位にボリュームを整える方法がよく検討されます。

2つの施術を同じ日に一緒に行うか、間隔をあけて順番に行うかは、皮膚の反応と回復を考慮して決めます。組み合わせ・順序・用量は個人差が大きいため、専門医と計画を立てるのがよいと考えられます。


糸リフトはいつ検討しますか?

糸リフトは、エネルギー系のリフティングだけでは矯正が不十分な中等度以上のたるみや、即時的なラインの整えが必要なときに、併せて検討される選択肢です。糸を挿入してたるんだ組織を物理的に引き上げて固定し、糸の周囲にコラーゲン反応を促す原理です。

ただし糸リフトは挿入・固定を伴うため、超音波・高周波リフティングよりも回復反応が生じる可能性があり、たるみの程度と組織の状態によって適否が分かれます。ボリューム不足が主な原因なのに糸だけで引き上げると、不自然になることがあるため、原因の判断を先に行う必要があります。

つまり糸リフトは「必ず強いたるみに必要な施術」ではなく、他の施術との組み合わせの中で役割が決まる手段です。適応の可否は対面での評価を通じて専門医と相談することをおすすめします。


一度にすべてを行わないほうがよい理由は?

一度にすべての施術をまとめて受けないほうがよいのは、各施術の効果が現れる時期が異なり、回復反応が重なると結果の判断や調整が難しくなるためです。特にコラーゲンを刺激するタイプの施術は、変化が数週間〜数か月にかけて徐々に現れるため、最終的な状態を見て次の段階を決めるほうが正確です。

また、リフティングで組織が移動した後にボリュームを補うと位置が自然になりますが、同時にまとめて行うと腫れと移動が重なり、過矯正・非対称のリスクが高まることがあります。腫れや回復反応が一度に重なると、日常復帰にも負担がかかります。

したがって、40代の複合的なほうれい線・頬のたるみは「一度で完成」よりも優先順位を決めて段階的に進め、各段階の結果を確認しながら次を調整するのが安全です。全体の計画は専門医のカウンセリングを通じて設計することをおすすめします。


References

Kim Soohyung

皮膚科専門医・水原院

健康な肌を超え、人生の前向きな変化まで届ける皮膚主治医となります。