dermal filler・ボリューム Sculptra

Sculptraの効果はどのくらい持続しますか?

Sculptraはコラーゲンを新たに生成してボリュームを補う施術で、アフターケアや個人差にもよりますが、一般的に効果は2年前後持続するとされています。

通常、どのくらい持続しますか?

Sculptraの効果は、一般的に約2年前後持続します。複数の臨床研究では、Sculptra(PLLA)施術後の改善効果が最大25か月間持続したと報告されており、推奨回数(通常2~3回)を完了した場合にこの程度の持続性が認められています。

Sculptraはヒアルロン酸フィラーのように物質そのものでボリュームを補うのではなく、成分が徐々に吸収される間に肌自身がコラーゲンを作るように促します。こうして生成されたコラーゲンがボリュームの実体となるため、注入した物質が消失した後も改善された状態が長期間続きます。

ただし、持続期間は施術部位、回数の完了状況、個人の肌状態や老化の速度によって異なる場合があり、ひとつの数字で断定することは難しいです。


持続期間に個人差がある理由は?

持続期間に個人差があるのは、コラーゲンを生成する能力と老化の速度に個人差があるためです。Sculptraの効果は、ご自身の線維芽細胞がどれだけ活発にコラーゲンを生成するかに左右されるため、同じ施術を受けても結果や持続性に違いが生じます。

年齢、肌のベース状態、生活習慣(喫煙・紫外線曝露・睡眠)、施術部位の筋肉の動きの程度などが、コラーゲンの生成と維持に影響を与えます。表情筋をよく使う部位や老化が急速に進んでいる場合は、比較的変化が早く感じられることがあります。

カウンセリングでも「同じ施術を受けたのに、なぜ自分だけ早く効果が落ちるのか」という質問をよくいただきますが、推奨回数をすべて完了したかどうかが重要な変数となります。Sculptraは1回で完成させるというより、複数回にわたってコラーゲンを層状に積み重ねていく方法ですので、回数が十分であるほど結果が安定して持続する傾向があります。


再施術はいつ受けるのがよいですか?

再施術は、一般的に最初の効果が徐々に減少し始める時期、つまり施術後約1.5~2年頃を目安にカウンセリングを受けることをおすすめします。ただし、決まった公式があるわけではなく、ボリュームの減少を感じる程度や満足度に応じて個人ごとに判断します。

初期の施術が複数回で構成されている場合は、まず推奨回数を完了して最終結果を確認した上で、その後の維持計画を立てるのが合理的です。効果が完全に消失した後よりも、徐々に減少している時点で補強すると、蓄積されたコラーゲンの基盤の上でより自然にボリュームを維持できます。

再施術のタイミングは部位ごとの老化の進行や個人の目標によって異なりますので、定期的に状態を確認しながら補強のタイミングを調整していく方法が合理的です。


維持に役立つケアはありますか?

維持に役立つ最も基本的なケアは、コラーゲンのダメージを減らす生活習慣です。特に紫外線はコラーゲンを分解する代表的な要因ですので、継続的な紫外線対策が結果の維持に役立ちます。

禁煙、十分な睡眠、バランスの取れた栄養、保湿を中心とした基本的なスキンケアも、肌のコラーゲン環境を健康に保つことに貢献します。施術直後は、皮膚科医がお伝えする部位ごとのマッサージや注意事項を守ることが、初期の結果を安定させるために重要です。

また、サーマクールFLX、10THERMA(テンサーマ)、Alltiteなどの高周波(RF)リフティングや、ウルセラピー・プライムのような超音波施術を併用することで、コラーゲン刺激の面で相互補完的なケアを計画できます。併用の有無や順序は肌状態によって異なりますので、無理に重ねるよりも状態に合わせて間隔を空けることが大切です。


フィラーより長持ちする理由は?

Sculptraが一般的なヒアルロン酸(HA)フィラーよりも長く持続する理由は、注入した物質ではなく、新たに生成された自己コラーゲンがボリュームを担うからです。HAフィラーは注入したジェル自体が時間とともに吸収されますが、Sculptraは成分が吸収された後も誘導されたコラーゲンが残り、効果を持続させます。

区分Sculptra(PLLA)一般HAフィラー
ボリュームの実体新たに生成された自己コラーゲン注入したヒアルロン酸ジェル
効果の発現徐々に(数週~数か月)即時
おおよその持続約2年前後(回数完了時)おおむね6か月〜1年程度(製品・部位により異なる)
特徴自然な段階的改善即時充填、必要に応じて調整が容易

つまりSculptraは、即効性のあるボリュームというよりも、時間をかけて肌そのものを厚く、ハリのある状態にする方向の施術です。即時の充填が必要な場合はHAフィラーが、自然な長期的なボリューム回復が目的であればSculptraが適している場合があり、両方を部位ごとに使い分けることもあります。

目的や部位に合った選択は個人差が大きいため、正確な計画は皮膚科専門医とのカウンセリングをおすすめします。


References

Hanmi Jung

皮膚科専門医・江南院

一度施術して忘れられる医師ではなく、皮膚のすべてを安心して任せられる生涯の皮膚主治医になります。