dermal filler・ボリューム Sculptra JUVELOOK Volume

ボリュームが必要な部位はどう診断する?

表情と顔のバランスを観察し、触診で陥凹とたるみを区別したうえで、必要な部位に適切な量を計画します。5~10年前の写真と比較すると、どの部位がどれだけ変化したかを確認できるため、診断の精度が上がります。

陥凹部位はどのように把握する?

正面・側面・斜めなど複数の角度から、照明の下で生じる影を観察することが基本です。ボリュームが減少した部位は、上から光を受けるとくぼんだ影ができるため、額・こめかみ・目の下・前頬・ほうれい線周辺・顎ラインの順に影の深さと境界を確認します。無表情と笑顔を比較すると、表情筋の動きによる陥凹の変化まで把握できます。

さらに、皮膚を押したり持ち上げたりする触診を加え、皮膚の弾力、脂肪層の厚さ、骨の支えの程度をあわせて評価します。過去の写真(5~10年前)をお持ちいただくと、加齢によりどの部位がどれだけ変化したかを比較できるため、診断の精度が上がります。このような総合評価を通じて、単に「くぼんで見える場所」ではなく「陥凹が生じている原因となる場所」を見つけることが重要です。


たるみと陥凹はどう区別する?

鏡の前で横になったときと座ったときの顔の変化を比較すると、おおよその方向性を確認するのに役立ちます。たるみは組織が下へ移動した状態であるため、姿勢を変えると変化が現れる場合が多く、陥凹はボリューム自体が減少した状態であるため、姿勢を変えてもくぼんだ感じが比較的保たれます。ただし、実際の老化の過程では陥凹とたるみが同時に現れる場合が多いため、正確な原因と割合は皮膚の状態と顔の構造を総合的に評価して判断します。

区分陥凹(ボリュームの減少)たるみ(下垂)
原因脂肪・骨などの組織の減少靭帯・皮膚の支持力の低下
横になったときくぼみがそのまま保たれるかなりの部分が改善して見える
主なアプローチボリュームの補充(dermal filler・コラーゲン刺激剤)リフティング(超音波・高周波など)

この区別が重要なのは、原因によって解決方法が異なるためです。陥凹が主な原因なのにリフティングだけを行ったり、たるみが主な原因なのにボリュームだけを補ったりすると、満足度が低くなります。二つの要因が混在している場合は、リフティングとボリューム補充を段階的に併用する計画が役立つ場合があります。


3D診断機などのツールは役に立ちますか?

はい、3D顔撮影機器はボリュームの状態を数値と画像で確認するのに役立ちます。顔の立体的な形を記録し、左右の非対称や陥凹の体積を視覚的に示すほか、施術前後の変化を確認するのにも活用されます。

機器の結果だけで施術の方向性が決まるわけではありません。表情による変化、皮膚の弾力と質感、そして患者が望む自然な印象は、専門医の観察と触診、カウンセリングを通じてあわせて評価する必要があります。

結局のところ、3D分析は診断を補助するツールであり、皮膚科医の臨床判断とあわせて活用することで、よりバランスの取れた施術計画を立てることができます。


全体のバランスはどう考慮する?

ボリューム施術は一つの部位だけを見るのではなく、額・中顔面・下顔面の比率と横顔のラインをあわせて評価することが原則です。たとえば、ほうれい線が気になっても原因が前頬・頬骨部位のボリューム減少にある場合は、ほうれい線だけに注入するよりも中顔面のバランスをあわせて考慮して施術するほうが、より自然な結果につながる可能性があります。

左右の対称性、正面の印象と側面の輪郭の調和、笑ったときのボリュームの移動まで考慮し、注入部位・層・量を設計します。ボリューム施術は単にくぼんだ場所を埋めるのではなく、顔全体のバランスを整える過程であるため、一つの部位に集中するよりも、必要な部位に適切な量を分散するアプローチが重要です。


過剰にならないように計画するには?

一度で完成させようとせず、必要最小限の量から始めて段階的に補うことが安全な原則です。特にSculptra・JUVELOOK Volumeのようにコラーゲンの生成を促す施術は、効果が数週間にわたり徐々に現れるため、結果を確認してから次の回の用量を調整する方法が、過矯正を防ぐのに役立ちます。

HA Fillerも同様に、部位ごとに適切な量を守り、不足していれば2~4週間後に追加するほうが、最初から多く入れるよりも自然です。施術前に希望する印象(くっきり・やわらかなど)を具体的に共有し、皮膚科医が提示する段階的な計画と予想される変化について十分にご相談ください。個人の顔の骨格や組織の状態によって適切な量と順序は異なるため、専門医のカウンセリングをおすすめします。


References

Kim Sujeong

皮膚科専門医・水原院

美しさは健康な肌から始まるという信念のもと、患者さまの時間に寄り添ってまいります。