Heal House 白斑症研究 25 · 原著
白斑症にPALLASとエキシマレーザーの効果はどのくらいか?
Comparison of 311-nm Titanium:Sapphire laser and 308-nm excimer laser treatment for vitiligo: A randomized controlled non-inferiority trial
最終監修
ひと言で
新しく登場したPALLASは、従来の標準であるエキシマレーザーと同程度に効果的で安全でした。白斑治療に使える選択肢が一つ増えました。
新しい機器が出ると、いつも「広告の文言」と「実際の実力」がどれほど一致しているのか気になります。白斑症で色を取り戻す代表的な治療はエキシマレーザーです。これに新しく登場したPALLAS(311nm)も同じくらい効果が高いだろうという期待がありました。問題は、期待だけがあって、2つのレーザーをきちんと直接比較した資料がほとんどなかったことです。そこで、その期待が正しいのかを実際に比べてみることにしました。
Q1 2つのレーザーをどのように公平に比較したのか
同じ患者さんの左右対称の病変を片側ずつに分けました。片側はエキシマレーザーで、もう片側はPALLASで治療しました。同じ人の体で比較すれば、年齢や皮膚の特性などの条件が自然と揃います。そのため、2つの治療の純粋な効果の差だけをきれいに見ることができます。どちら側にどのレーザーを使うかはくじ引きのように無作為に決め、結果が片方に偏らないようにしました。安定型白斑症の患者21名の対称病変74対を12週間、週2回治療し、4週間ごとに色がどれだけ戻ったかを細かく観察しました。
研究の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 安定型白斑症の患者21名(対称病変74対) |
| 方法 | 同じ患者の左右の病変を2つのレーザーに無作為に割り付け |
| 治療 | 週2回、12週間 |
| 効果の差 | 2つのレーザーで約2.9%ポイント(事実上差なし) |
| 安全性 | 2つのレーザーとも重篤な副作用なし |
Q2 その結果はどうだったのか
2つのレーザーで戻った色素の差は平均2.9%ポイントにすぎませんでした。事実上差がないと見なせる水準です。あらかじめ定めていた許容範囲(10%ポイント)に十分収まり、PALLASがエキシマレーザーに劣らないと言える結果でした。副作用も両側とも重篤なものはありませんでした。効果と安全性のどちらにおいても、新しいレーザーが既存の治療に引けを取りませんでした。簡単に言えば、2つのレーザーのどちらを選んでも同程度の結果が期待できるという意味です。
まとめ
最も厳格な方法である無作為化臨床試験で確認しました。そのため「PALLASもエキシマレーザーと同じくらい信頼できる」と自信をもってお伝えできるようになりました。患者さんの病変の位置や状況、医院が備える機器に応じて、治療をより柔軟に選べるという意味です。選択肢が広がることは、それだけ多くの方に合った治療を提供できるということでもあります。