dermal filler・ボリューム Sculptra JUVELOOK Volume

Sculptraの結節はなぜ生じるのか

Sculptraの結節は、PLLA粒子が組織に均一に広がらず一か所に固まることで生じます。十分な希釈・適切な注入層・施術後5日間1日5回5分ずつのマッサージという「5-5-5ルール」で大部分は予防できます。生じた結節も多くは時間の経過とともに自然に吸収されます。

Sculptraの結節はどのような仕組みで生じるのか

Sculptraの結節は、コラーゲンを誘導するPLLA(ポリ-L-乳酸)粒子が組織に均一に広がらず一か所に固まることで生じます。Sculptraは水で希釈したPLLA粒子の懸濁液として注入され、注入後1~3日ほどで水分が吸収されるとPLLA粒子だけが残ります。このとき、粒子が組織と自然になじむ前に互いに固まると、その部位でコラーゲンが過剰に生成されることがあり、その結果できた小さな結節が触知されることがあります。

結節は大きく二つの種類に分けられます。一つは初期に粒子が固まって触知されるタイプ、もう一つは時間の経過とともにコラーゲン反応の過程で生じるタイプです。いずれの場合も「粒子が局所的に過密に集まること」が共通の背景にあります。

このような仕組みから、SculptraやJUVELOOK Volumeのようなコラーゲン誘導注射では均一な分散が鍵となり、希釈・注入・施術後の管理の全過程が結節の予防に直結します。


Sculptra施術後のマッサージは結節の予防に重要ですか

施術後のマッサージは、残っているPLLA粒子を組織内に均一に広げ、一か所に固まるのを防ぐため、結節の予防に重要です。水分が吸収される初期の数日間は粒子が最も固まりやすいため、この時期のマッサージは特に意味があります。

広く知られている方法が「5-5-5ルール」で、1日5回、1回5分ずつ、5日間、施術部位をやさしくマッサージする方法です。これは粒子を均等に分布させ、なめらかな結果を助けることを目的としており、強さや方法は皮膚科医の案内に従うのがよいでしょう。

ただし、マッサージは部位や製品、個人の状態によって推奨が異なる場合があるため、必ず施術を受けた医療機関で案内された方法どおりに行うことが安全です。


どのような要因がSculptraの結節を生じさせ得るのか

浅すぎる層に注入したり、一か所に多量をまとめて注入したりすると結節のリスクが高まるため、注入層と容量は副作用と直接関係します。また、希釈濃度が濃すぎると粒子が固まりやすく、結節の主要な危険因子となります。

危険因子結節が生じやすい状況予防の方向性
希釈濃度濃度が濃すぎるとき十分な希釈による粒子の分散
注入層浅い層・一か所へのまとまった注入適切な深さに少量ずつ分散
注入部位動きの多い口元・ほうれい線の部位部位の特性を考慮した繊細な施術

実際に、結節は口元や笑い線のように動きの多い部位や、意図より浅く注入された部位でより多く報告されています。このため、十分な希釈と適切な層・容量の調節が結節予防の基本原則と考えられており、希釈・注入法を改善したプロトコルでは結節の発生が大きく減少したと報告されています。


Sculptraの結節が生じた場合はどうすればよいですか

小さな結節の多くは、時間の経過とともに組織に吸収されたり均一に広がったりして目立たなくなる場合が多くあります。ただし、結節の大きさ・位置・生じた時期によって経過は異なるため、触知される結節があるときは皮膚科医とともに経過を観察することが望ましいです。

ほとんどの結節は時間の経過とともに自然に消失し、特別な治療を必要としない場合が多く、一定期間が過ぎても解決しないまれな場合には手術的な除去を行うこともあります。


結節を予防する方法はありますか

Sculptra施術後の結節を予防するには、施術を受ける方のアフターケアと皮膚科医による精密な施術が必ず併行される必要があります。

施術を受けた患者は、皮膚内のPLLA粒子が均一に広がるよう、5日間、1日5回、1回5分ずつクリームをたっぷり塗ってやさしくこする「5-5-5マッサージ」を実践する必要があります。

皮膚科医は、Sculptraの粉末を滅菌蒸留水などで十分な時間をかけて水和させたうえで、浅い真皮層を避け、皮下脂肪層や骨膜上層のような深い皮膚層に均一に注入する必要があります。


References

Hanmi Jung

皮膚科専門医・江南院

一度施術して忘れられる医師ではなく、皮膚のすべてを安心して任せられる生涯の皮膚主治医になります。